九州震災で考えるウェブサイトの防災対策

このたびの九州地震により被災された方々へ、心よりお見舞い申し上げます。

今回の地震でふと思ったのですが、自分が被災した際、管理サイトやドメインはどうなってしまうのだろう?ということです。

そこでサーバー会社各社の対応を調べてみたのですが、たいていは以下のようになっておりました。

ドメイン → 1年間延長
サーバー契約 → 1~2か月間延長

いずれも政府による災害救助法が適用された地域の契約者が対象となっていますが、この時期にドメインの契約が失効するケースは救済措置が取られるようです。どちらかというとレジストラではなく、レジストリの方で一括で対応すべきなのではないかという気もいたしますが、いずれにしても被災者への配慮がなされているもようです。

なかには、家や仕事を失っているのに、サイトやドメインなんてどうでもいいじゃないかという人もいるかもしれませんが、サイトさえ生きていれば、数か月分の収益で家の1軒や2軒がたってしまうという人もいるのです。

家を失うより、サイトを失う方が損失が大きいという人もなかにはいるわけですので、削除する際は慎重に対応してほしいです。

また、日ごろからの防災対策といたしまして、自宅のPCが損壊した際にもサーバーにアクセスできるようにしておくことをおすすめします。

例えば、通常はブラウザのクッキーにパスワードが保存されているかと思いますので、あまり気にすることはないかもしれませんが、パソコンが壊れてログインIDを忘れたとか、パスワードを思い出せないとかいった場合、ログインすることができなくなってしまいます。

被災した際、まったく違うPCからでもアクセスできるように、パスワードやIDを記録したメモ帳などは定期的にクラウドに保存しておくとよいかと思います。ネット上に保存しておくと流出してしまうリスクも考えられますが、どちらかというと自宅のパソコンが壊れてしまう確率の方が高いはずです。

これは震災に限らず、日常のふとしたことでもパソコンが壊れてしまうもあります。

大手サービスの場合、厳重な管理体制がとられていますので、どちらが安全化といえば、大手サービスのクラウドに保存しておく方が安全性は高いものと思われます。