アッキード事件による政権不安が長期化する懸念

アッキード事件に関する国会審議が長期化したことにより、政権不安の状態に陥っていますが、与党側は昭恵氏の証人喚問には応じない構えを見せています。私人である籠池氏が証人喚問に応じた以上、日本のファーストレディとして、半私人であり、半公人でもある昭恵氏も証人喚問に応じるべきですが、現状では証人喚問には応じない構えです。

予想に反して籠池氏の国会答弁は信ぴょう性が高いという意見が多く、調査によると72%の人が「実際に寄付はあった」と感じており、これを覆すには昭恵氏も証人喚問の場で否定するよりほかありません。これ以外の方法で疑念を払しょくするのは困難といえるでしょう。

人間は表情や声のトーン、あるいは視線や挙動などから膨大な情報を取得できますので、その人が話している内容が真実なのか、虚偽なのかはかなり高い精度で判断がつくものです。特に、偽証に問われる可能性のある国会の証人喚問の場において、平然と嘘を付ける人はまずいません。特殊な訓練でも積まない限り、必ず挙動に不自然さが出てくるものです。

先日の籠池氏の堂々と自信に満ちた答弁を見ている限り、「これは真実である」と誰もが感じたはずです。

一方、昭恵氏は記憶にございませんなどの言葉をメールのやりとりで使用していますが、もし寄附をしていなかったのなら、「嘘を付かないでほしい」など相手側への批判の言葉や「訂正して欲しい」などの言葉が必ず出てくるはずです。

そのような相手側への批判がないことに加え、証人喚問を拒んでいることなどの点から、国民の大多数は寄附金があったものと考えている状況となっています。もし今後、寄附金があったという新事実が出てくれば、これまでの発言内容から首相は議員を辞職しなくてはならなくなります。

仮にそうなった場合、株価が下落して日本経済は崩壊するものと考えておりますが、この点をぼくは懸念しており、保有株を処分するかで迷いが生じてきております。現状の雲行きは、与党が逃げ切るものと考えておりますが、着地点がどこになるのかまったくわからない状況です。

当サイトでは、引き続き今後の展開を注意深く守っていく予定でおります。