2014年は未曾有の不況になると予測します。

2014年度の経済予測は非常に難しいものがありますが、私のなかでは赤信号がともり始めております。これはマーケットも反応しているようで、年初から日経平均株価が2000円程度下落している状況となっております。

今年の経済の要は消費税の増税に尽きますが、この増税撤回と原発の再稼働、賃金の上昇は本年度を乗り切るための最低条件であるにも関わらず、政府はこのまま踏み切ろうとしているわけです。

私はどこにでもいるような中小企業の経営者ですが、春以降の経済環境は過酷な状況になると予想しております。

まず、消費税の増税の影響ですが、私などの中小企業の場合は売上に転化できませんので、まるまるの負担増となってしまいます。仮に5000万円の売上があるとすれば、いつもなら消費税5%で250万円を2年後に納税する形になるわけですが、8%に上がってしまうと400万円です。薄利多売の利益率が低い業種では利益が吹き飛ぶ形になってしまうのです。

それでも、消費が伸びれば何とかしのぐことができるかもしれません。

けれども、増税により消費者の財布のひもは引き締められるはずですので、売上の減少というダブルパンチになることが容易に想定できます。従業員の賃金の上昇などはもっての他ですし、何らかの形で人件費を切り下げて対応するより他ありません。

経営者的な視点からみますと、原発停止による電気代などのコスト上昇や消費税増税による影響などで嵐の前の静けさといった感覚でいどんでいる状況なのです。

ただ、中小企業とはいえ一応は社長ですので、私の場合はいわゆる小金持ちの階層に属するかと思います。富裕層からみればゴミのような収入かもしれませんが、世間一般の感覚からみれば、ある程度は余裕のある層には入っている消費者の一人です。

本来なら、我々のような小金持ち層がお金を使うことで景気を良くしていかなくてはいけないわけですが、春以降の景気が過酷になると予測できますので、消費マインドは完全に冷え切っております。

無駄遣いを極力おさえ、来たるべき増税の荒波を何とか乗り切らねばならない気持ちでやっておりますので、消費に向かうような気持ちにはとてもなれません。加えて健康保険料などをはじめ、今年から増税ラッシュがはじまります。

小金持ち層は出ていくお金も大きいですので負担はそれなりに大きいのです。毎年、数千万円の税金がかかってくるわけですので、足りない分をパートやバイトで何とか補うという金額ではなく、払えなかったらそれで人生が終わってしまうわけです。

なので、低所得者層のみならず、高額所得者層についても今年は厳しい年になることを覚悟しておかなくてはいけません。さらに、来年以降も消費税の10%までの値上げが予定されています。

もともと消費税の増税分と円安による物価高を乗り切るには、賃金の上昇が必要不可欠だったわけですが、中小企業はもとより、ほとんどの企業で上昇はしていない状況です。逆に、増税後の消費の落ち込み分を考えると、下げざるを得ないというのが一般的かと思います。

このことから想定されることは、今後は異次元の不況へ突入するものと私は予期しておりますが、年初来からのマーケットの反応もこれと一致しているような気がしてなりません。

とすればどうすればいいのか?

私は株式取引で空売りすることをおすすめします。すでに株価の下落はスタートしていますので、遅きに失した感もありますが、この不況を乗り切るには空売りしかないような気がしてならないのです。